広い世界へ

種雄牛造成の関連事業で昨年12月に生まれた3頭の子牛たち。今回は、3頭のうち1頭は、念願のオスが産まれました!!

…しかし、この子達、実は、豊里の牛の受精卵ではなく、よその農場の受精卵産子なんですが、依頼を受けて豊里で受精卵移植をし、豊里で産まれて、豊里で飼育します。

オスが産まれると、種雄牛候補として選抜された場合、6ヶ月くらいで、種雄牛を専門に扱っている団体が買い取る形になっています。

この場合のメリットは、メスだったらそのまま豊里で貰えるということと、あとは種雄牛の命名権くらいでしょうか…。

本題に戻って…

これまでは個部屋で飼育していた3頭ですが、今日、仕切られていた部屋を解体して、広い部屋になりました。

生まれて初めて、個部屋から外の世界に出た3頭。

まずは3頭を奥の部屋で隔離しつつ、パパッと個部屋を解体するつもりだったのですが、まぁ3頭が思うように動かない動かない…!

更にそのうち1頭が部屋の外に飛び出して、通路をウロウロ…💦

興奮でパニックになっているのか、今度は、向かい側にいる8ヶ月令のお姉さん牛たちの部屋に飛び込み、あぁ…、もう何が何だか…

o(゚д゚o≡o゚д゚)o

何とか脱走した子牛を元に戻し、他の牛たちも、部屋を解体する間の一時待機部屋まで誘導しようと、再び格闘…

そのうち、1頭が私の手にチュパチュパと吸い付いてきたので、手を振り払おうとするが強く吸い付いて離れない…!

ならばこのまま…と、手を吸わせたまま待機部屋まで誘導すると、なんとなんと、他の2頭もすんなり付いて来るじゃん!!

なんだ…初めからこうすれば良かったのか…

さっきは『あっち、あっち!!』と、押してばかりだったので、“押してダメなら引いてみろ”って、こういうことなのか…?!

そんなこんなで、何とか個部屋の解体も済んで、晴れて広い世界へ出られた3頭。

ミルクも無事に飲んで、こちらもホッと一安心です

ε-(´∀`*)