“ブーブー病”??

今日はおさんぽ日和♪
少しずつ “モーモー病” が治まりつつある次女ですが、やっぱり今日も
「モーモーいく!」

で、牛舎に来たのですが、今日はなぜか子牛を少し見たらサッサと牛舎から出て、
「ブーブーいい」(ブーブーが良いと言いたい)
えっっ、今日は豚を見るの?

で、豚舎に移動…。
たぶん、太陽の家のお散歩でしょっちゅう来てるんですね、豚舎の外側には、ちゃんとコンテナが置いてありました。この時期の豚舎は寒さ対策がしてあるので、チビちゃん達はコンテナに乗らないと豚さんが見えませんからね☆
慣れた様子でコンテナに上る次女。
しかし、すぐに
「くさ~!くさ~!」
…あ、ちなみに “臭い~” ってことではないんです、“草” と言っています、一応(笑)。

ただ、周りを見てみても、いい感じの草(長い葉っぱの)はあまり見当たらないし…。
で、近くの畦道を歩いてみると、ありました!ありました!!

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あ、すみません、顔が隠れてます…。
草をたくさん収穫して、大喜びで再び豚さんのところへ向かいます。

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うんうん、豚さんも大喜びですね♪

が、しかし…!
ここから収穫→あげる→収穫→あげる…の無限ループが始まってしまうとは想定外でした…(涙)。

三文の徳?

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昨夜は、仕事関係の方々との懇親会でした。
今回は鍋。
すご~く寒い日だったので、ピッタリの料理でした!!

懇親会は牛の話やら他にも色々な話で盛り上がっていたのですが、そこでお酒を呑まずにいる君江さん。
当然、お酒を勧められ、
「でも明日の哺乳、起きられなくなっちゃうし…」
「あ、じゃあ私、哺乳に行きますから、どうぞ呑んでください」
私は普段からお酒を飲まないし、子どもは村岡家にお泊まりしてるしね。

…という訳で、今朝はめざましが鳴る10分前に自然に起きた私!
おぉ、やるねぇ!!
…が、しかし!!
二度寝をしてしまった!!
気付いた時には6時。
やばい!!哺乳始まってるじゃん!!
大急ぎで着替えて牛舎にGO!!
ちょっと遅れてしまいましたが、微力ながら朝の哺乳に加わらせていただきました。

哺乳の後は、少し早いですがいつもの仕事場に向かいます。
その車内から、キレイな朝焼けが…。
普段はこの時間、外に出ることがないので感動してしまいました。
良いですねぇ、こんな景色が見られるのも…♪

ウシとヒトの攻防

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2年後の全国和牛能力共進会(5年に1度の和牛オリンピック)に向けて、繁殖メンバーで飼育している子牛たち。
離乳までは毎日2回、主に洋子さんと私が手で哺乳していて、水やエサは1頭1頭にバケツを付けています。

9月に産まれたこの子達ももう3ヵ月。ずいぶん大きくなりました。
が、チカラが有り余りすぎて、エサや水のバケツを破壊するのです…(涙)。
このところ、毎日その対策に追われる私たち…。
ここで大活躍しているのが、大型タイヤチューブ!!古いタイヤのを再利用しています☆

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この攻防、まだまだ続きそうです…。

“モーモー病”

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3日ほど前から“モーモー病”にかかってしまった次女。
夕方、太陽の家にお迎えに行くと、
「モーモーいく!」
夕食とお風呂を終えて帰る時にも
「モーモーいく!」
朝、太陽の家に行く前にも
「モーモーいく!」
 
………これだと如何にも牛のことが大好き♡♡♡みたいに思われるでしょうが、実際のところは、まだまだ「かい!(こわい!)」んだそうです(笑)。

さて今日は日曜日。
もちろん、朝から
「モーモーいく!」
あ〜、やっぱり…。
なので今日は午前中ずーっと、子牛の所にいました。
おかげで少しずつ慣れてきたみたい。
初めは私にしがみついて離れなかった次女。
でも時間が経つにつれて、お手伝い(のつもり)が出来るまでに…!!

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何だか“モーモー病”が更に悪化しそうな予感…(苦笑)。

くに絵ちゃん、今日は半日お世話になりました☆

よくばりキャニスター!

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以前、受精卵に関する投稿をしましたが、受精卵は1卵ずつ写真のような凍結用のストローに詰めて(写真のストローは空です)、液体窒素に入った状態で凍結保存しています。

数ある精液と色々なパターンのかけ合せをすることにより、受精卵の種類は膨大になってしまうので、それらを凍結保存する時には、親牛の情報はもちろん、受精卵の番号、ストローのラベルの色、液体窒素ボンベの中のキャニスターの番号、更にそのキャニスターのどの場所に入っているのか等々、全て記録しておきます。

で、使いたい時に使いたい受精卵を選んで融解(解凍)する…と、今まではそれで何の問題もなかったのです。販売を始めるまでは…。

受精卵を販売するにあたり、これからのキャニスターの使い方を考えた時に、まぁ色々と不都合というのか…、“こんなキャニスターが欲しい!”という欲が沸いてきてしまいまして、でも私の要望を全て叶えてくれるキャニスターは見つからず、特注で作れますよと言ってくれたメーカーもありましたが、当然お値段がものすごく高い…。
でも使い勝手や凍結受精卵にとって等々を考えると、私にしては珍しく(!)どうしても譲れないものがありました。

そんなある日、ここ豊里の鉄工所で仕事している鹿野さんに愛和館で会い、「こんな感じの作れませんかねぇ…?」と軽く声をかけたところ、すぐにボンベを見に来てくれて、あっという間にキャニスターを作って持って来てくれました!(改善点は多々ありましたが…)
で、改めて事細かに要望を聞いてもらい、ついについに、完成したのです!!

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これだけで分かりますかねぇ…?
販売する時には5本や10本という単位なので、もう最初からその本数にして、-196℃の液体窒素にも耐えうるガラス試験管に入れて保存しておきます。
口の大きいのが10本入り、小さいのが5本入りです。
凍結受精卵は、液体窒素から出ると急速に質が落ちてしまうので、こうしておけば、ストローを移動する際にも液体窒素から出さず、ガラス試験管ごと移動できます。
優れものですね~!!

鹿野さん、どうもありがとうございます♡

全国に拡がる?!“豊里ブランド”

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ここ豊里肉牛の子牛達は、主に“受精卵移植”によって産まれてきています。つまり、代理母出産ということです。
和牛の場合、体の大きさや肉質などが、ほぼ血統で決まってくるので、求めれているものをより多く生産するために、豊里では20年ほど前から受精卵移植をしてきました。
当時では最先端だったそうです。

一方で酪農業界では、今、性判別精液というのが主に(かどうか分かりませんが…)使われていて、これは90%以上の確率でメスが産まれてきます。
この性判別精液が登場した事で、今までは10頭のメスの子牛を産ませたかったら20頭分の母牛の腹が必要だったのが(メスの確率が50%として)、ほぼ10頭の腹で間に合うようになりました。
そこで、その余った分の腹に(乳牛は子牛を産まないと乳がでないので…)、全国的に増産が求められている和牛の“受精卵”を移植するというのが、今、酪農業界では拡がりつつあります。

ただ、和牛の繁殖農家は年々減ってきているため、受精卵は全国的に不足しているのが現状で、「ヤマギシの受精卵を分けてもらえないか」と、これまで何度か声をかけていただくことがあり、繁殖部門では、そのために着々と準備を進めてきました。

そして11月19日、とうとう“豊里ブランド”(と言ってしまって良いのかどうか…)の受精卵が、全国へ翔く日がやってきました。
わぉ!こんな日が本当に来るなんて…。
この先、どのように展開していくのか、今はワクワクよりもドキドキの方が大きいなぁ…。