WCS部会研修会

今日は豊里実顕地も参加している『ヤマギシWCS部会』の研修会に行って来ました。

研修会の目的は、他地域で『稲発酵粗飼料・WCS』に取り組まれている農家さんの視察です。今日は、部会員7戸の全ての耕種農家さん・畜産側の豊里メンバー・中央普及所並びに関係機関の皆さん、総勢22名で行って来ました。

今日お邪魔したのは、岐阜県養老郡養老町で大規模農業経営を営まれている『株式会社笠郷営農センター』さんです。経営面積は約350ha~400ha。水稲110ha、大豆100ha、飼料用稲70ha、野菜50ha、稲ワラ収穫200ha、従業員数約20名(通年雇用)とかなり大きな経営をされています。

WCSに関する取り組みだけに留まらず、大規模経営に対する考え方、担い手としての想いなど貴重なお話を聞かせて頂きました。

お昼は名水百選にも選ばれている『養老の滝』の麓で頂きました。

丸一日の視察研修会でしたが、たいへん興味深いお話を聞かせて頂き、良い研修会になったと思います。

最後になりましたが、㈱笠郷営農センターの小野代表、本日はお忙しい中受け入れて頂き、誠にありがとうございました。

 

 

餌の話・・その4(緑餌)

餌の話その4は緑餌についてです。

豊里実顕地の肉牛部では、これから種付けをする繁殖の牛と、妊娠中のお母さん牛に青草(生草)を与えています。毎朝刈り取ってきた青草TMRとしてフィーダーであげます。

牛ちゃん達も新鮮な青草は大好きです。嗜好性が上がるのは勿論、種付けの受胎率にも影響してくるそうです。

現在栽培しているのは、イタリアン・ソルゴー(ソルガム)・スーダン・エン麦・リードキャナリーなどです。栽培できる季節が違うので、季節に応じて品種の違う草をあげています。豊里だけでは補えない期間があるので、伊賀の青蓮寺農場や、四日市の内部川などで栽培してもらったものを刈り取りに行く時期もあります。

↓収穫専用機です。バックで刈って前のワゴンに飛ばします。

 

餌の話・・その3(WCS)

今日は餌のお話その3です。豊里実顕地では、地元の安濃津地域の耕種農家さん達と共に、『稲発酵粗飼料』WCS(ホールクロップサイレージ)を使った、牛の育成に取り組んできました。

H18年に試験的な栽培をお願いしてから、今年で7年目となります。規模も50haを超えるものとなりました。『飼料イネ』の栽培は国の事業などもあり全国的に広がりをみせています。H21年からは『飼料ムギ』の活用も開始しました。これは全国的にも、まだまだ珍しい取り組みです。

他地域をみると、栽培から収穫・調製までを一貫して1軒でおこなわれる例も多いそうですが、豊里実顕地が参加している部会では基本的に、稲づくり(栽培・育成)は耕種農家さん収穫してサイレージに調製するのは畜産農家(ヤマギシ)と、それぞれが得意な分野を担当して分業で取り組んでいます。

そうすることで、もともと持っている機械を活かして新規導入を抑えることができますし、もともと持っている技術・知識(耕種農家さんは稲作、畜産側はサイレージづくり)を活かして専任することで安定した生産が可能になっていると思います。現在は規模が大きくなってきたので、耕種農家さんに専用収穫機をもう一台導入してもらい、収穫は2台体制でやらせてもらっています。

東海農政局のHPに当地域の詳しい解説が載っていますので、紹介します。見てみて下さいね。

東海農政局の資料(PDF)

 

麦ワラ収穫終了!!

今年の麦ワラ収穫も無事終了しました。

期間中は何度か雨が降りましたが、上手い具合に合間を縫って収穫することが出来ました。

毎日が雨前適期というような感じになりましたが、事故も怪我もなく終えれたのは何よりです。

当初の目標は1500ロール(1ロールは120CM✕120CM)としていましたが、概ね達成することが出来ました。これで、来年まで切らさずに、1年間通して牛ちゃん達に給与することが出来ます。^^