子牛の散歩

ここで飼育している子牛達は、9ヶ月令前後で子牛市場へ出荷し、そこで競りにかけられて、購入した肥育農家さんが肥育します。

私たちが出荷している子牛市場は、三重の松阪市場、愛知のあいち市場、岐阜の関市場の3ヶ所です。

松阪の子牛市場は90頭ほどの規模で、そのうち75頭くらいが豊里の牛なので、ホームみたいなものなんですが、あいちと関の子牛市場は350頭くらいの規模で、うちの牛は20頭ほど、…完全アウェーです…。

生まれてからずっと、敷料の上だけで育ってきた牛たちにとって、完全アウェー&コンクリートの床はなかなかのハードルのようで、いつも市場についてから牛を歩かせるのに苦戦していたそう。

それで、セリまでの間に、一度コンクリートの上を歩かせてみたい、という声があがり、『よし、やってみよう!』と、昨年11月からセリ前に子牛を散歩させる取り組みを始めました。

こんな風にトコトコ歩いてくれる子もいれば、テコでも動かない子もいたり…

私も微力ながら関わらせてもらったり…

そんなこんなで、こうやって一度でもコンクリートの上を歩いていることで、セリ場での動きが全然違うんだそうです。

この他にもこの一年で進んできたことが結構ありまして、それについても、また投稿していきたいと思います(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

さてさて来週は、松阪の子牛市場に、過去最高、90頭の子牛を出品する予定です!!

久しぶりの再会

和牛オリンピック候補の子牛たちが離乳してから、もうすぐ3週間。

離乳すると一気に作業が減るので、このところの飼育はヨウコさんにお任せしてしまっていて、私が牛舎に行くこともほとんどなくなりました。

毎週、牛舎に通うのを楽しみにしていたた三女、とうとう『ミルクあげるのがなくても牛さんのお仕事行きたい!』と言い出しました。

…本人は遊んでるだけで、全然『お仕事』しないんですけどね…(^_^;)

そんな訳で、日曜日、久しぶりに牛舎に行ってきました。

かなりビビりの三女なんですが、小さい頃から見てきたこの牛たちに対しては怖さがないようで、相変わらず『お仕事』はせずに、遊んでばかりでした…。

そうそう、一つ驚いたことがありました!

ここは、繁殖牛の牛舎なんですが、両側に大きい牛がいて、以前はビビりまくって全く近寄れなかったんですが、今回、なんと一人でトコトコ歩いてました!!

しかも、なぜか牛の前で踊っていました…💦

成長しましたね…( *^艸^)

道を拓く…か?!

初めに言っておきます。前置き、長いです…(苦笑)。

このブログで度々投稿している、和牛のゲノミック評価(DNAを検査して遺伝的能力を推定する方法)ですが、昨年ゲノム解析をした繁殖和牛の中で、BMS(脂肪交雑)の値が全国的にもトップレベルの牛が豊里にいることが判りました(これも、昨年投稿しましたね)。

で、その母牛に今をときめく「福之姫」(オスだけど、“姫”)という種雄牛を掛け合わせて産まれた子牛がオスだった場合、ぜひゲノム解析をさせて欲しいと、種雄牛を造成している団体から要請がありました。

もちろん産子は“受精卵移植”で誕生させます。

ここまでが去年の話です(先の長い話ですね…)。

で、その子牛が2頭産まれまして、しかもそれが2頭ともオスだったんです!

早速、その子たちの毛根を採取して、ゲノム解析の申し込みをしました。

さらに、そのすぐ後に、また2頭、ゲノム解析で値の非常に高いのが出たと連絡があり、しかもその2頭の母は同じ牛で、受精卵移植なので、同じ時期に3頭、オスが産まれていたんです。

その3頭の検査もさせて欲しい、とのことだったので、計5頭のオスの毛根を採取して解析に出したのが5月のこと。

さてさて、いよいよ豊里から夢の種雄牛誕生か…?!と、妄想を大きく膨らませた約1ヶ月半…。

とうとう待ちに待った結果が来ました!

もうねぇ、パッと見ただけで「ん??」って思いましたよ。「枝肉重量」のところ。こんな数値、うちでは見たことない!!

…と言われても、イマイチよく分からないですよね…?

上の写真にもあるように、「H」という評価は、全体の上位1/10以上で、

この牛も、枝肉重量の評価は「H」。

でも、推測するに、かなり「A」に近い「H」なんだと思います。

この牛の枝肉重量の数値が「41.056」なのに対して、

この牛は「109.430」!!

なんだか凄そうΣ(⊙ω⊙)

これはもしかして、本当にうちから夢の種雄牛が出ちゃうんじゃないの?!

…と思ったのも束の間。

昨年だったら間違いなく種雄牛に選抜されていたそうなんですが、今はゲノミック評価を活用することで改良のスピードが格段に上がったのと、人気の種雄牛はそれだけ多くの後代候補牛がいる等々で、今回は残念ながら夢の種雄牛誕生とはなりませんでした…。

そんなに甘くはないですね(。•́︿•̀。)

ま、一獲千金の夢を追い求めず、地道にコツコツやっていきましょう٩( ‘ω’ )و

またまた…雑誌に掲載されました!

いつかの投稿でもチラッと載せましたが、豊里での取り組みが、またまた雑誌に掲載されました。

今年の1月に、今取り組んでいる事業の経営調査に来られた秋田県立大学の農学博士の先生から、ここの取り組みをぜひ掲載させて欲しいとの連絡があり、豊里での取り組みを紹介していただきました。

なんと見開き…!

内容は少し難しいですが、なんか凄いことやってるみたいに見えますね( *^艸^)

なんだかね、最近けっこう注目してもらっちゃってるみたいですよ、ヤマギシも(≧ω≦)

またまた、世界が拡がっちゃう…かな?

伊賀で和牛のセミナー

今日は伊賀市で開催された和牛のセミナーに参加させてもらいました。

まずは小野健一先生。

和牛の世界では超超超有名な先生です!

黒毛和牛の種雄牛についてのお話をきかせていただきました。

繁殖和牛の交配を考えている私にとっては、ものすごく楽しい内容でした!!

続いて家畜改良事業団の黒木先生。

黒木先生のお話を聞かせていただくのは、実は4回目です。今、ゲノミック評価の事業に関わらせてもらってるのもあって、ある程度の理解はしているつもりなんですが、難しい内容を非常に分かりやすく、ゲノミック評価を知らない方にも理解できるよう、丁寧にお話されていました。

初めて黒木先生のセミナーに参加させてもらった時には、「すごい時代になったな!!」と衝撃を受けたのをよく覚えています。その時は恥を承知で何度も何度も手を挙げ質問して食い下がりましたから(苦笑)。

その技術を今実際に活用してみると、本当に奥が深くて、まだまだ解らないことも沢山ありますが、夢が拡がりワクワクします(。>ㅅ<。)

まぁ、長年黒毛和牛に携わってきた方には、面白くない時代になってきちゃったかもな…という気もしますが。

分からないからこそ、経験と知識と技術と勘と…で熱く語り合えたのに、どんどん数値化されてきちゃうと、ね…。

セミナーの後は、先生方を交えての懇親会です。

こんな超有名な先生とお話できる機会はこの先ないかもしれない!と、質問したいことも幾つかあったので、ガッツリお話させてもらいました。良かったです!!すごく勉強になりました!!

また、普段はなかなか交わる機会のない伊賀地区の肥育農家さんとも交流でき、色んな人との繋がりができる懇親会って大事だな…と実感しました。

そうそう、懇親会と言っても、私はガッツリ情報を掴んで帰ろうと、お酒は飲まずに目をギラギラさせてましたけどね(…というのはホントかウソか、単に普段からお酒は飲まないってだけです)。

新たな夢の始まり?

今日は基本登録日。

基本登録は、繁殖牛として主に肥育素牛生産に使われる牛に対しておこなうもので、繁殖牛として必要な基本的資格条件(月齢や血統、体型、遺伝的不良形質がないか…など)を満たしているかを審査するのですが、現場での主な作業は体型測定です。ちょっと難しいですね。まぁ、母になるための資質を満たしているかの審査って感じですかね。

検査員の方が来て、↓↓↓こんな感じで胸囲を測ったり、

他に体高や体長、胸深、かん幅など…、それに「品位」なんていう審査項目もあるんです!!

たくさんの審査項目それぞれに点数をつけて、その合計が得点になるのですが、その得点が77点以上でないと、基本登録は取れません。つまり繁殖牛として飼養できないということです。

で、なぜこの投稿をしているのかと言うと…、今日、得点が83点という牛が現れたからなんです。

???ですよね。私も「だから何?」と思いましたが、実はこれが凄いことなんだそう。

基本登録の審査の決まりで、得点が83点以上の牛は、体重測定をしなくてはならないらしいのです。検査員の方々もそれは経験のないことだそうで、三重県で初!?とまではいかないでしょうけど、かなり珍しいことなんだそうです。

↑↑↑この牛です。素人の私には分かりませんでしたが…(笑)。

83点以上の得点がついて、体重測定をしたらどうなるのかと言うと…?

83点以上の得点がつくと、高等登録を取得するためのスタートライン(!)に立てるんだそうです。高等登録は最も高次の登録区分で、和牛改良の中核を担う牛になります。そのため、資格条件が非常に厳しいのです。

この牛がその道を歩めるのかすら分かりませんが、でもなんだか、ちょっとワクワクしますね(灬º 艸º灬)

またまた、夢が拡がっちゃう…かな?