連日の初競り

1月10日は松阪市場、11日はあいち市場で子牛の初競りがおこなわれました。

松阪市場は、昨年7月から子牛の繋留場所がリニューアルされたのですが、お正月にはこの色がイイ感じに映えてますね。

飼料の価格高騰や、長引くコロナ禍の影響もあって、例年なら1月はメス子牛の価格がピークになるはずなんですけど、思っていたより伸びませんでしたね…💦

それでも、『牛の状態も血統も良いのが多くて悩むわぁ〜』と言ってもらったり、『年末の枝肉成績がすごく良かったよ』と言ってもらえたりして、このところ毎回のように市場に足を運んでは、反省ばかりして帰ってきた身としては、励みになる嬉しい言葉をかけていただきました。

あいちの市場も、松阪市場と同じく価格は控えめでしたが、こちらは3月にピークを迎えるので、次のセリに期待しましょう…。

さぁ、今年はどんな一年になるのでしょうか…。

初めての全共

10月6日~10日で開催されていた、第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会に、7日~9日で行かせてもらいました。

以前も投稿しましたが、今回、豊里の牛が三重県代表に選出されたので、初めて、私も参加させてもらいました。

初めて見る完璧に調教されたピカピカの牛たちに感動したり、他の県のこの大会に懸ける意気込みや応援に圧倒されたり、とても刺激の多い3日間でした。

今回、三重県が出品していたのは、一番の激戦区である第8区 肉牛の部です。

肉牛の部は、最初の写真のような生体の審査ではなく、枝肉の審査になります。

5年に一度の全共(和牛オリンピック)ですが、準備はすでに3年以上前から始まっていて、母牛の選抜⇒採卵(受精卵の確保)⇒種付け⇒分娩⇒子牛の育成⇒子牛の選抜⇒肥育…で、大会を迎えます。

今回は、母牛を選抜するところからやらせてもらっていたので、思い入れがけっこう強くて、なので7月に三重県代表に選抜された時には、ものすごく嬉しかったです。

大会では残念な成績に終わってしまったので、個人的にはかなり落ち込んでいたんですけど、今回の経験を活かして、もう5年後の北海道大会に向けての作戦会議が始まっています。

そして先日、豊里ファームでは、鹿児島全共に出品した豊里の和牛のお肉が店頭に並びました。

これからも、『人と共に、牛と共に』、みんなで知恵を寄せ合って、いい牛づくりを極めていきたいです☆

出発しました!

10月3日、三重県代表の和牛2頭を乗せたトラックが、豊里ファーム駐車場から出発しました。

今日は豊里ファームも苗の店も開店していたので、来ていたお客さんが「今日は何があるの?」と尋ねてきました。

「鹿児島で開催される和牛のオリンピックに、三重県代表でヤマギシの牛が選ばれたんですよ〜。今から鹿児島に行くんですよ〜」と、宣伝しておきました。

こういうの、お店でも宣伝しなくちゃですね…

最後の測定

9月30日

今日は、鹿児島全共に出品する牛の臨床検査と最後の測定をしました。

県の最終予選会の時よりも更に大きくなった『里姫7381』号。

測定の後は、大きな身体を揺らしながら少年のようにピョンピョン走り回って、元気いっぱいでした。まだまだ少年のよう。

この牛は、10月3日のお昼に、鹿児島に向けて出発します。

いよいよ、もう大会は目の前まで迫ってきたなと実感します。

祝 ☆ 三重県代表!!

7月19日に、第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会(通称:和牛オリンピック)の、三重県代表を決める最終予選会が開催されました。

会場は、豊里球場のサブグラウンドです。

ここに、最終選考に残った牛たちが集まって、三重県代表の2頭を選出します。

豊里からは、2頭が最終予選会に臨みました。

暑さ対策のため、朝6時から搬入、7時から予選会という、農家ならではのスケジュールです。

しかし、今日は朝からあいにくの雨…。

そこで、急遽、球場横の屋根のある所に、牛をつなぐための単管を組み直しました。

この時はまだ朝の5時半です。

そこにモミガラを敷いて…

6時近くになると、牛を乗せたトラックが次々と入ってきました。

そしてトラックから牛を降ろして…

まずは体重を測ります。

これがまた、なかなか牛が体重計に乗ってくれなくて…

((´д`))

続いて、体高や体長、胸囲などを計測していきます。

全ての牛の体測が終わると、審査員の方々の審査が始まりました。

身体の大きさだけではなく、全体的なバランスや皮膚の柔らかさなども細かく審査して、本大会までの期間の “のびしろ” なども考慮されます。

そして、いよいよ審査結果の発表です。

豊里の牛『里姫7381』号は、みごと1位で県代表に選出されました!

私が横に立つと、めちゃくちゃ大きな牛に見えますね…。まぁ、実際大きな牛なんですけど…

ほんとに2頭とも立派な牛に育ってくれました。

もう1頭の『里姫7388』号は、補欠代表です。

ここから、更に10月の鹿児島大会まで約2ヶ月半肥育をして、本大会に臨みます。

三重県がエントリーしているのは、第8区の去勢肥育牛の部です。

豊里から三重県代表で全共に出場できるなんて、どこか遠い夢のように思っていたのですが、みんなの気持ちが寄りあって、ここまで来れたな〜…と、とても感慨深いです。

まだ通過点ですが、ここからまた、みんなからの愛情が更に注がれて、10月の本番を迎えられたらと思います♡

☆ 追記 ☆

翌朝の農業新聞に、最終予選会の記事が掲載されました。

『いい牛』ってなんだろう…

今日は、愛知県の子牛市場に行ってきました。

豊里からは、今回、15頭の去勢牛を出品しました。

このところ、豊里の子牛を購入して下さる肥育農家さんが増えてきて、市場の中でもかなりの高値がつくようになってきました。

私は去年から、松阪、あいち、関の子牛市場に、ほぼ毎回、勉強のために足を運ぶようにしているのですが、市場の空気を実際に肌で感じることで、学ぶことが非常に多いです。

まぁ、ほとんどが反省することばかりなんですけどね…。

豊里では、和牛子牛のほとんどを、『受精卵移植』によって生産しています。

その受精卵を移植するためには、その前に『採卵』という作業があるのですが、その採卵の計画(掛け合わせなど)を立てるのを私がやらせてもらっています。

この計画が、後々、市場での子牛の価格にけっこう影響するんですけど、一応、いつも『いい牛』を生産しようと思って計画を立てる訳なんです。

ここでいう、私の思う『いい牛』というのは、『高値で売れる牛』なんだと思います。いつもそう思いながら掛け合わせを考えているので…。

じゃあ、ここでいう『高値で売れる牛』って一体何なんだ…という話にもなりますが…

…で、その採卵の計画を立てた約1年後に子牛が生まれて、その子牛を9ヶ月程度飼育してから子牛市場に出品するまでに、トータルで約2年の期間を要する訳なんです。

なので、一応、その時は自分なりにベストを尽くしたつもりでも、2年後のセリでは、「なんでこの掛け合わせにしちゃったかな〜…」とか、「この種雄牛の精液は、この時期に使っちゃダメだよね…」などなど、反省点が多くて…。

それで、肉牛部でも、時々、『いい牛』ってなんだろう…っていう話題になる時があるんですけど、飼育メンバーは飼育メンバーの思う『いい牛』っていうのが色々あって、最近は、そういうのをみんなで考えるのが面白いです。

大きければ『いい牛』なの? でも、この前、すごく大きくて血統も申し分ない牛がいたけど、高く売れなかったよね…、1頭だけ大きくても、購入する肥育農家さんは飼育しにくいのかもね。

ここ2年くらいは、群れの大きさを揃えるっていうのを意識して取り組んできたけど、その効果はありそう、牛の大きさが揃ってるねと市場で褒めてもらった。

やっぱり病気せずに健康に育ってくれるのが一番!

なんか、血統によって体型とか性格とか、特徴があるような気がする〜。〇〇の系統は、性格悪い牛が多い〜、特にメス! (大爆笑)

…などなど ( ⑉¯ ꇴ ¯⑉ )

これからも、『人と共に 牛と共に より良き(善き)をめざして』、その時その時、最善を尽くしていくのみですよね…。