今日は日曜日。太陽の家はお休みです。
なので、午前中は娘を連れて職場へ…。昨夜お泊まりに来た大地くんも一緒です。
ちなみに今日は楽園村っ子の職場体験もあるので、チビッ子2人は中学生のお姉ちゃん・お兄ちゃんにも相手してもらいながら、牛舎の中ではしゃぎ回り…。
とっても賑やかなひとときでした☆
仔牛の話
昨日お知らせしていた通り、今日は『松阪仔牛市場』に行って来ました。仔牛市は生後300日前後の仔牛が出品されます。
セリの日の朝は早いです。牛は繋いでおくだけでも体力を消耗するので、出来るだけ直前に車に乗せます。なので、当日の早朝に積み込んで市場に連れて行きます。ちなみに今日は3時30分開始でした。
車に乗せたら、約1時間かけて松阪市にある市場に向かいます。市場についてからも出品者はやることが沢山あります。まずは体重の計量をします。この数値は日齢とあわせて成長具合の目安となります。その他にも、ここで『鼻紋』の照合をしたり、牛におかしなところがないか獣医さんがチェックします。
そして購買者の方が来る前に、綺麗にブラッシングをします。
午前10時いよいよ市場の開始です。なかなか見る機会がないと思いますが、競り場の様子はこんな感じです。
1頭ずつ競り場に通して、競りが行われます。購買者の方は手元のスイッチを押して入札します。まず進行役の方が『発句値(ほっく)』を決めます。今日は20万円くらいからでした。3人以上がスイッチを押すと競りが開始され、最後まで押している人が購入者となります。押している人が2人になると値の上がるスピードが遅くなります。購買者が決定するまで、誰が入札しているかわからない仕組みです。
今日は連れて行った牛全頭を完売することは出来ませんでしたが、暑い中、牛も人もお疲れ様でした。
肉牛の農家は、生育段階に応じての分業制が主流です。種付けから仔牛の育成をする『繁殖農家』、仔牛を購入してきてお肉になるまで育成する『肥育農家』、雄♂を種牛にそだてる『種牛農家』などです。豊里実顕地のように繁殖から育成・肥育まで全てを担っている農家は『一貫農家』などと呼ばれています。
というわけで、肥育農家が育てる牛を繁殖農家から購入する為の『仔牛市』が全国各地に存在します。九州などの大きい市場では数百頭単位で出品され3日間続けて開催される巨大市場も存在します。
現在、豊里実顕地が出品させて貰っている市場は、松阪(三重)・関(岐阜)・新城(愛知)の3市場です。明日はその中の『松阪仔牛市場』の2ヶ月に1度の開催日です。明日は全体で50頭程の出品が予定されています。
詳しくは、また明日報告しますね。
今日は月に一度の『仔牛登録』の日でした。
皆さん、国産牛は産まれてからお肉になって店頭に並ぶまで、10桁の統一された番号で管理されているのをご存知でしょうか?(牛肉トレーサビリティ法に基づく)
その番号を調べれば、どこで産まれて、どこで育って、どこでお肉になったかを知ることができます(個体識別番号)。また黒毛和牛は仔牛登記書というものがあり、それを見れば血統なども知ることが出来ます。(スーパーのお肉屋さんなどに貼ってあったりします。)
つまり牛ちゃん達の戸籍登録といったところです。それを豊里では、だいたい月に一度のペースで行います。
それでは、どうやって登録していくかと言うと・・・
牛の鼻には『鼻紋』というシワがあります。そうです人間で言う『指紋』の鼻版です。一頭一頭まったく違っていて,しかも一生変わりません。これは体細胞クローン牛であっても同一ではない(wikipediaによると)そうです。
その鼻紋を1頭ずつ手作業でとっていくのですが、これが超アナログな方法なんです。鼻にインクを塗って、半紙のような専用の紙に版画のように写し取っていくという方法でやります。
今の世の中、もっとハイテク(センサー使って読み込むとか?)な方法でやれないのかと思ったりもしますけどね・・・。何はともあれ、今日は66頭の鼻紋をとってもらいました。