牛のブラッシング

今日は、1週間後のセリ市場に出荷する子牛のブラッシングをしました。

前回、3月の子牛市場には89頭の牛を持って行って、それも過去最高の頭数だったのですが、今回はなんと95頭!!またまた記録更新です!!

これだけの頭数を出荷できるようになったのも、今まで当たり前としてきた飼育の方法や仕組みなどなどを色々見直したりして、良い牛をつくろうと皆で知恵を寄せ合ってしてきたことの成果が現れてきたのかな…という感じです。

今日は祝日だったので、中学生の男の子たちも(遊びに)来て、とても賑やかなブラッシング作業でした。

来週の子牛市場が楽しみです(´>ω<`)

繁殖和牛の勉強会

3月16日

三重県の和牛繁殖協議会主催の勉強会に参加してきました。

三重県内の和牛繁殖農家さんが集まって、今回は、それぞれ自分の農場で飼育している繁殖雌牛を持ち寄って、繁殖用として残すにはどんな牛が良いのか、どのような点を重視したら良いのか、実際に牛を見ながら勉強しました。

 講師は、全国和牛登録協会の方で、黒板はなんと牛です…Σ(゚д゚lll)

これまで蓄積されてきたデータから、体型や触った感じで繁殖に向いてる牛が分かるんだそうです。

『そんな部位まで関係あるんだ…!』と驚くことも多く、今回学んだ知識を全部使える自信は全くありませんが、繁殖牛を見る目が少しは変わる…かも…?

最後にはクイズ形式で学んだことの復習をしたのですが、…はぁ…、私は全然ダメでした…

(╥_╥)

牛って、深いですなぁ…(´・д・`)

子牛の散歩

ここで飼育している子牛達は、9ヶ月令前後で子牛市場へ出荷し、そこで競りにかけられて、購入した肥育農家さんが肥育します。

私たちが出荷している子牛市場は、三重の松阪市場、愛知のあいち市場、岐阜の関市場の3ヶ所です。

松阪の子牛市場は90頭ほどの規模で、そのうち75頭くらいが豊里の牛なので、ホームみたいなものなんですが、あいちと関の子牛市場は350頭くらいの規模で、うちの牛は20頭ほど、…完全アウェーです…。

生まれてからずっと、敷料の上だけで育ってきた牛たちにとって、完全アウェー&コンクリートの床はなかなかのハードルのようで、いつも市場についてから牛を歩かせるのに苦戦していたそう。

それで、セリまでの間に、一度コンクリートの上を歩かせてみたい、という声があがり、『よし、やってみよう!』と、昨年11月からセリ前に子牛を散歩させる取り組みを始めました。

こんな風にトコトコ歩いてくれる子もいれば、テコでも動かない子もいたり…

私も微力ながら関わらせてもらったり…

そんなこんなで、こうやって一度でもコンクリートの上を歩いていることで、セリ場での動きが全然違うんだそうです。

この他にもこの一年で進んできたことが結構ありまして、それについても、また投稿していきたいと思います(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

さてさて来週は、松阪の子牛市場に、過去最高、90頭の子牛を出品する予定です!!

久しぶりの再会

和牛オリンピック候補の子牛たちが離乳してから、もうすぐ3週間。

離乳すると一気に作業が減るので、このところの飼育はヨウコさんにお任せしてしまっていて、私が牛舎に行くこともほとんどなくなりました。

毎週、牛舎に通うのを楽しみにしていたた三女、とうとう『ミルクあげるのがなくても牛さんのお仕事行きたい!』と言い出しました。

…本人は遊んでるだけで、全然『お仕事』しないんですけどね…(^_^;)

そんな訳で、日曜日、久しぶりに牛舎に行ってきました。

かなりビビりの三女なんですが、小さい頃から見てきたこの牛たちに対しては怖さがないようで、相変わらず『お仕事』はせずに、遊んでばかりでした…。

そうそう、一つ驚いたことがありました!

ここは、繁殖牛の牛舎なんですが、両側に大きい牛がいて、以前はビビりまくって全く近寄れなかったんですが、今回、なんと一人でトコトコ歩いてました!!

しかも、なぜか牛の前で踊っていました…💦

成長しましたね…( *^艸^)

道を拓く…か?!

初めに言っておきます。前置き、長いです…(苦笑)。

このブログで度々投稿している、和牛のゲノミック評価(DNAを検査して遺伝的能力を推定する方法)ですが、昨年ゲノム解析をした繁殖和牛の中で、BMS(脂肪交雑)の値が全国的にもトップレベルの牛が豊里にいることが判りました(これも、昨年投稿しましたね)。

で、その母牛に今をときめく「福之姫」(オスだけど、“姫”)という種雄牛を掛け合わせて産まれた子牛がオスだった場合、ぜひゲノム解析をさせて欲しいと、種雄牛を造成している団体から要請がありました。

もちろん産子は“受精卵移植”で誕生させます。

ここまでが去年の話です(先の長い話ですね…)。

で、その子牛が2頭産まれまして、しかもそれが2頭ともオスだったんです!

早速、その子たちの毛根を採取して、ゲノム解析の申し込みをしました。

さらに、そのすぐ後に、また2頭、ゲノム解析で値の非常に高いのが出たと連絡があり、しかもその2頭の母は同じ牛で、受精卵移植なので、同じ時期に3頭、オスが産まれていたんです。

その3頭の検査もさせて欲しい、とのことだったので、計5頭のオスの毛根を採取して解析に出したのが5月のこと。

さてさて、いよいよ豊里から夢の種雄牛誕生か…?!と、妄想を大きく膨らませた約1ヶ月半…。

とうとう待ちに待った結果が来ました!

もうねぇ、パッと見ただけで「ん??」って思いましたよ。「枝肉重量」のところ。こんな数値、うちでは見たことない!!

…と言われても、イマイチよく分からないですよね…?

上の写真にもあるように、「H」という評価は、全体の上位1/10以上で、

この牛も、枝肉重量の評価は「H」。

でも、推測するに、かなり「A」に近い「H」なんだと思います。

この牛の枝肉重量の数値が「41.056」なのに対して、

この牛は「109.430」!!

なんだか凄そうΣ(⊙ω⊙)

これはもしかして、本当にうちから夢の種雄牛が出ちゃうんじゃないの?!

…と思ったのも束の間。

昨年だったら間違いなく種雄牛に選抜されていたそうなんですが、今はゲノミック評価を活用することで改良のスピードが格段に上がったのと、人気の種雄牛はそれだけ多くの後代候補牛がいる等々で、今回は残念ながら夢の種雄牛誕生とはなりませんでした…。

そんなに甘くはないですね(。•́︿•̀。)

ま、一獲千金の夢を追い求めず、地道にコツコツやっていきましょう٩( ‘ω’ )و

またまた…雑誌に掲載されました!

いつかの投稿でもチラッと載せましたが、豊里での取り組みが、またまた雑誌に掲載されました。

今年の1月に、今取り組んでいる事業の経営調査に来られた秋田県立大学の農学博士の先生から、ここの取り組みをぜひ掲載させて欲しいとの連絡があり、豊里での取り組みを紹介していただきました。

なんと見開き…!

内容は少し難しいですが、なんか凄いことやってるみたいに見えますね( *^艸^)

なんだかね、最近けっこう注目してもらっちゃってるみたいですよ、ヤマギシも(≧ω≦)

またまた、世界が拡がっちゃう…かな?