明日は仔牛市!

肉牛の農家は、生育段階に応じての分業制が主流です。種付けから仔牛の育成をする『繁殖農家』、仔牛を購入してきてお肉になるまで育成する『肥育農家』、雄♂を種牛にそだてる『種牛農家』などです。豊里実顕地のように繁殖から育成・肥育まで全てを担っている農家は『一貫農家』などと呼ばれています。

というわけで、肥育農家が育てる牛を繁殖農家から購入する為の『仔牛市』が全国各地に存在します。九州などの大きい市場では数百頭単位で出品され3日間続けて開催される巨大市場も存在します。

現在、豊里実顕地が出品させて貰っている市場は、松阪(三重)・関(岐阜)・新城(愛知)の3市場です。明日はその中の『松阪仔牛市場』の2ヶ月に1度の開催日です。明日は全体で50頭程の出品が予定されています。

詳しくは、また明日報告しますね。

 

餌の話・・その3(WCS)

今日は餌のお話その3です。豊里実顕地では、地元の安濃津地域の耕種農家さん達と共に、『稲発酵粗飼料』WCS(ホールクロップサイレージ)を使った、牛の育成に取り組んできました。

H18年に試験的な栽培をお願いしてから、今年で7年目となります。規模も50haを超えるものとなりました。『飼料イネ』の栽培は国の事業などもあり全国的に広がりをみせています。H21年からは『飼料ムギ』の活用も開始しました。これは全国的にも、まだまだ珍しい取り組みです。

他地域をみると、栽培から収穫・調製までを一貫して1軒でおこなわれる例も多いそうですが、豊里実顕地が参加している部会では基本的に、稲づくり(栽培・育成)は耕種農家さん収穫してサイレージに調製するのは畜産農家(ヤマギシ)と、それぞれが得意な分野を担当して分業で取り組んでいます。

そうすることで、もともと持っている機械を活かして新規導入を抑えることができますし、もともと持っている技術・知識(耕種農家さんは稲作、畜産側はサイレージづくり)を活かして専任することで安定した生産が可能になっていると思います。現在は規模が大きくなってきたので、耕種農家さんに専用収穫機をもう一台導入してもらい、収穫は2台体制でやらせてもらっています。

東海農政局のHPに当地域の詳しい解説が載っていますので、紹介します。見てみて下さいね。

東海農政局の資料(PDF)