11月27日〜28日で、群馬県にある種雄牛センターへ研修に行ってきました。
ここは、和牛精液はもちろんのこと、雄雌の性選別精液や、昨年から始まった和牛のゲノム解析でも大変お世話になっています。その施設も見学させてもらいました。
性選別の機械を持っているのは日本でここだけなので、他県からも県有牛の性選別の依頼なんかも来るようです。
それから、ゲノム解析…。
昨年、今年と、こうやって尻尾から採取した約320頭分の毛根試料をこのセンターに送っていました。
全国からのゲノム解析を一手に担っている現場を覗かせてもらうと、上の写真のような黒い毛はほとんど見当たらず、そこには白い毛ばかり…!!
ゲノム解析の依頼は、ほとんどが乳牛なんだそうです。
「白い毛ばかりなんですね…」と呟くと、「乳牛の尻尾は全て白ですよ」とのこと。このセンターでは常識みたい。
えっっ…!!そうなの??
でもさ…、たしか、うちに黒い乳牛がいたような気がする…。
あと、驚いたのは、ここでは牛や豚、犬や猫の他にも、ものすごい種類の動物や甲殻類(!)のゲノム解析も扱っているそうです。
例えば、岡山県で放流した稚カニが、どこで水揚げされるかを調べるためにゲノム解析が活用されていたり、イルカの生態調査にもゲノム解析の技術が利用されていたりするそうです。
実際、私たちが見学させてもらっている時にも、大量のカニの一部サンプルを検査していました。気の遠くなるような作業です…。
この日の夜は、懇親会。
牛の繁殖や改良に関わるメンバーばかりの懇親会、話は尽きることなく、夢は大きく拡がります…。